乗馬クラブの選び方・ポイント

馬に乗りたいと思ったときに、まず始めること。それは「乗馬クラブを探すこと」ですよね。どうやって探すの?何を基準に決めればいいの?など気になる点はありますが、まずは乗馬クラブの違いを知っていきましょう

乗馬クラブの選び方

オーストラリアやアメリカでは、近所に乗馬クラブがあり、子どものころから馬に乗る習慣があるようですが、日本では滅多に聞いたことがないですよね。大小関わらず47都道府県すべてに乗馬クラブがありますが、決して身近な存在とはいえません。身近に馬に乗る人がいないため、情報を得るのも一苦労ですよね。乗馬クラブには、それぞれ特徴があるので、自身の目的に応じて選ぶ方法があります。

「競技に出たい」か「趣味として楽しみたい」か

競技は、障害や馬術などいくつかの演目があり、クラブ主催から県大会、全国大会、オリンピックまで大小さまざまです。競技を目指す人向けに、競技専用の馬を所有し、ビッシリとレッスンするクラブがあります。

一方、趣味志向の場合は、触れ合ったり、景色を楽しむ外乗ができたり、その人に合わせた楽しみ方やレッスン内容を提供してくれます。

レッスンの際に乗るだけ、というクラブもあれば、馬房から馬を連れてくることや手入れ体験をさせてくれるクラブなどさまざまです。馬場の広さや馬房数、屋根の有無など、物理的な問題で出来ることにも限りが出てきますので、実際に体験乗馬に申し込んで、ご自身の目で確かめることをおすすめします

「ブリティッシュ スタイル」と「ウエスタン スタイル」

カウボーイハットとジーンズでロープをぐるぐる回しながら乗るイメージがあるウエスタン。騎乗するスタイルもラフで、手綱をルーズにしながら急回転や急停止など、馬の運動を妨げずに乗りこなします。クラブの雰囲気もどことなく賑やかな印象です。

ブリティッシュは、その名の通りヨーロッパ発祥と言われています。シルクハット(今はヘルメット着用にルール化された)と燕尾服のイメージ、もしくは、バーを飛び越えるイメージですね。前者は馬場馬術といって、決められた動きで決められたルートを辿ることで採点されるフィギュアスケートに似ています。後者の障害馬術は、バーの高さとスピードを競います。馬術は礼儀や美を重んじるスポーツです。

ウエスタンとブリティッシュでは、乗り方や鞍の種類だけでなく、クラブの雰囲気も違いますので、どんなスタイルで楽しみたいか先に決めておくといいかと思います。

気になる費用とアクセス


乗馬クラブはある程度の広さが必要なことや周囲の音、臭いを気にしなければならないので、ほとんどの場合、駅前にはありません。近くても駅から徒歩15分以上の場所にあります。公共交通機関を使う予定の方は、バスやタクシーを利用することも想定し、通いやすさを決めるといいでしょう。車の方は、駐車場の有無や距離も確認しておく必要があります。

そしてなんといっても、費用。

乗馬は高い!というイメージですが、体験乗馬は5,000円以下でできるので、リーズナブルです。回数券や一年会員を用意しているクラブもあるので、正式に会員になる前に、こういった制度を活用してみるのも手です。

ヘルメットやブーツのレンタル費が別だったり、先生の指名料、ロッカー代、週末料金がかかる場合もあるので、しっかりそのクラブの仕組みを理解しておくと良いです。

まとめ

個人経営とチェーン経営でも、設備や方針がかなり違いますので、まずは思い切って体験乗馬に申し込んで、ご自身で比較してみてください。通ってる会員さんに話しかけたり、インストラクターに質問したり、馬の表情を見ることでも乗馬クラブの違いを感じることができると思います。