乗馬するときOKな服装・NGな服装

「馬に乗る人」と聞いてイメージするのは、ウエスタンハットとジーパンのカウボーイやシルクハットと燕尾服でビシッと乗る姿を思い浮かべる人は多いと思います。今回は、【はじめて馬に乗る人向け】にどんな服装が適しているのかご紹介します。

はじめての乗馬体験は、ポロシャツ・長いパンツ・スニーカーで

燕尾服など大会ではジャケットを着用するルールがありますが、乗馬クラブに通う人たちは、普段のレッスンではポロシャツ・キュロット・ブーツを着用しています。

はじめての乗馬体験の場合は、ポロシャツ・長いパンツ・スニーカーで大丈夫です。シャツはTシャツでも大丈夫ですが、レッスンを受けたり馬に敬意を払うため襟付きが望ましいと言われています。乗馬ブランドでなくても、ユニクロなど手軽なものでも問題ありません。

乗馬用のパンツは、キュロットと呼ばれる専用パンツがあります。体験乗馬では、ジーパンやスラックスでも大丈夫ですが、肌の露出が多いものやダメージがあるものは、万が一引っかかったりすると危険なので避けてください。キュロットは、滑り止めや伸縮性があり、馬と接触する部分が厚めにつくられているので、乗馬を続けていきたい人にとっては、必須アイテムです。

足元は、鎧(あぶみ)をしっかりと踏めるようにグリップの効いた凹凸があるスニーカーが良いです。靴下は必ず履いてください。乗馬ブーツやチャップスをレンタルしてくれるクラブもあるので、事前に問い合わせしておくと安心です。

ヒラヒラ、シャカシャカは絶対NG

馬は基本的に穏やかで優しい動物ですが、とても繊細です。草食動物ですから、天敵から逃げるために常に目と耳で周囲を気にしています。
オーバーサイズの服やレースなどの薄手の生地が風に揺れてしまうだけで、馬はビックリしてしまいます。驚いて人を落としてしまう、なんてことにならないよう気を付けて服装選びをしてください。人間の聴覚は20Hzまで聞こえますが、馬の耳はそれを上回る30Hzまで聞くことができます。また耳だけでも10コの筋肉があり、180度動かして音を識別しています。
いつも音のある方を気にしている彼らにとって、ナイロン製のシャカシャカした素材は、馬にとってはストレスになってしまいます。

ヘルメットや手袋は必要?

体験乗馬を行っているクラブではたいていの場合、ヘルメットのレンタルを行っていますので、申し込みの際に確認しておくといいでしょう。数年前までは、馬術の大会時にシルクハットを着用していましたが、2012年に「ヘルメット着用が義務化」が馬術の国際基準になりました。初心者に関わらず、安全のために必ずヘルメットは着用してください。

手袋は、体験乗馬であればグリップのついた軍手でも大丈夫です。乗馬用でも2,000円台から売っています。馬とコンタクトをとるためにはしっかりと握れる乗馬用をお勧めします。手綱との摩擦で擦れてしまうことがありますので、乗馬用グローブをぜひ着用してください。

ヘルメットもグローブもシンプルなものから、ラインストーンが付いていたり、かわいいオシャレなものがありますので、手軽な小物から乗馬ファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか。馬のゼッケンや肢巻とお揃いのウェアを着ることも夢ではありませんよ!