「乗馬クラブ」ってどういうところ?なんで会員制で高額な入会金や年会費が必要なの??

今回はかなり長くなるので、全国の乗馬クラブについてよくご存知の方は読み飛ばして下さい。

ヨーロッパ発のスポーツである「乗馬」(馬術)乗馬は「horse riding」「horse back riding」馬術は「equestrian」などと表記されていると思いますが、乗馬クラブ(horse riding club)という言葉は日本独自のもので、基本的に欧米では乗馬クラブという言葉やビジネスはなく、あくまで乗馬クラブという言葉やビジネスは日本独自のものなのです。

乗馬の本場であるヨーロッパでは「Stable」や「Riding Center」など、「厩舎」や「馬術競技場」の言葉はあります。みなさんが考えているような、乗馬を教わったり、障害飛越や馬場馬術などをトレーニングするところは、「Stable」(厩舎)で、障害飛越専門や馬場馬術専門といった特化した乗馬場がほとんどです。

それでは、なぜ日本では「乗馬クラブ」というシステムで乗馬スポーツを普及させて来たのでしょうか?

そもそも我が国では、自分で馬を飼うのが場所の確保の点や、コストがかかりすぎるという点から、非常に困難であります。

有志がお金を出し合って乗馬施設や馬達を共有(Share)しようという「クラブ」制度が根ざしてきたのは、このような理由からなのです。柔道やテニス、囲碁将棋や剣道..........などの同好会やクラブと全く変わりはありませんが、ひとつ大きな違いは、『馬場』という極端に広く大きな、とてもコストがかかる遊び場が必ず必要だという事なのです。

乗馬クラブに必ず必要な資産は3つあります。
1、馬
2、厩舎
3、馬場

最低限この3つを会員の共同出資で購入し、維持管理する必要があります。

馬は水とエサだけ与えていれば良い訳ではありません。いつでもなるべく快適に騎乗できるよう、調教や運動をしておかなければなりません。

本来会員同士がそれらをおこなう必要があるのですが、皆さん学校や仕事や家事など、それぞれ生活があるので、専従の従業員が必要になります。会員が乗馬の知識や技術が乏しい場合、それを教えるインストラクターも必要になってきます。レッスンの予定を調整管理する事務員も必要でしょう。そういったものを全て換算していくと、乗馬クラブで過ごすための料金は少し高額になってしまうわけなのです。

入会金

入会金は、乗馬クラブの資産である(馬、厩舎、馬場)の使用権であります。これを支払う事で、会員さん達は個人でそれらの資産を購入する必要がなくなります。馬や馬場をシェアしていると思って頂ければ良い訳です。どの乗馬クラブでも、入会金がかなり高額になってしまうのは、そのためであります。

年会費

年会費は、さきほどの3つの資産を維持管理するのに必要な費用です。馬のエサ代や水道光熱費、厩務員やインストラクターの労働報酬などに充てられます。会員さんが馬に乗っても乗らなくてもかかる費用なので、レッスン内容や騎乗回数に関わらず、全員一律で負担する費用です。

騎乗料

騎乗料は乗る度に必要な費用です。馬や馬場、馬具などの使用料だと考えてください。騎乗すれば、馬は消耗しますし、馬場も荒れ、道具も消耗していきます。年会費と別に騎乗料を設定することで、あまり乗らないひとは出費も少なくなりますし、よく乗るひとは、その分出費しなければなりません。

自分では、なかなか買えない、馬や厩舎や馬場をシェアしているのが、乗馬クラブの会員であるという事がご理解頂けたでしょうか?

乗馬クラブの多くの改善や補修への出費は会費から捻出できる範囲でおこなわれます。

みなさんで、各地の乗馬クラブの施設や物品、会有馬を大切にして、無理なく健全な形で「乗馬」スポーツが発展していく事を願ってやみません。